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体の状態や使う状況・場所に合った杖を選ぼう
杖には、たくさんの種類があり、使う人の体の状態や使う状況・場所によって、適切に杖を選択することが大切です。
杖の選択が間違っていると、転倒する危険性が増す可能性があります。
したがって、杖を使う人の体の状態や杖を使う場所をイメージして、杖を選ぶようにしましょう。
このページでは、杖の種類や高さの合わせ方、使用している人が多い一本杖と四点杖について、使用に向いている方、特徴、手に入れるには?、どのような杖を選ぶとよいか?などについて、分かりやすく説明していきます。
杖の種類
杖は、大まかに分けると、一本杖、四点杖、ロフストランド杖、松葉杖などの種類があります。
一本杖、四点杖は、1本の杖で使うことが多いので、片側の手・足の筋力が保たれており、比較的歩行能力が高い方が、基本的に杖の使用に適しています。
杖の高さの合わせ方
杖の高さを合わせ方は複数ありますが、簡単で分かりやすいのが、次の方法です。
【簡単解説】一本杖
一本杖の使用に向いている方
一本杖の特徴
一本杖を手に入れるには?
一本杖は、介護用品店などで購入することで手に入ります。
最近は、ネット通販や100円ショップなどでも購入できるようになっています。
介護保険でレンタルなどはできません。
どのような一本杖を選ぶとよいか?
杖は、高さによって、使いやすさや安定感が変わります。
よって、高さ調整可能なタイプを選ぶとよいと思います。
また、持ち手のグリップ、重さなどに違いがありますので、実際に介護用品店などで試してから購入することをお勧めします。
【簡単解説】四点杖
四点杖の使用に向いている方
四点杖は、杖の先が四点に分かれる構造となっており、一本杖に比べて支える面積が広いので、バランス能力に不安がある方でも使用が可能です。
一本杖を使用してみて、転倒の不安がある方は四点杖を使用することが多いです。
四点杖の特徴
①一本杖に比べると重い
②支える面積が広い四点杖は、不整地や屋外、階段での使用が難しい
②に関しては、四点杖は四点全ての足が接地して安定性が出るので、不整地や傾斜がある屋外、階段での使用が難しいことがあります。
最近は、このような欠点を解消して、支える面積が狭い四点杖や三点で支える杖も出てきています。
四点杖を手に入れるには?
四点杖は、介護保険でレンタルすることが可能です。
よって、介護認定を受けていれば、ケアマネジャーさんや福祉用具の業者さんに依頼すれば、レンタルで使用することが可能です。
レンタルを利用することで、杖が合わない場合、他の杖と交換してもらえるなどのメリットがあります。
どのような四点杖を選ぶとよいか?
介護保険のレンタルを利用すると、福祉用具の業者さんが身体に合う四点杖を選んでくれます。
屋外での使用を想定している場合は、支える面積が広い四点杖は不向きです。
支える面積が狭い四点杖や三点で支える杖を試してみましょう。